去年受けた知能検査(WAIS-III)の結果と分析をもらってきた

日記
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うにだよが去年知能検査のWAIS-Ⅲを受け、最近結果をもらったお話です。結果や臨床心理士の方の分析、自己分析も載せています。

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知能検査を受けた理由

うにだよは、大人になってからいわゆる発達障害(ADHD・注意欠陥多動性障害、ASD・自閉スペクトラム症など)を疑い病院に行きました。はっきりと診断名は聞いていませんが、薬も飲んでいます。

知能検査を発達障害の診断を出すために行う場合があるのですが、うにだよの場合は医者から受けさせられることはありませんでした。

しかし、自分の得意不得意を知りたかったのと、単純におもしろそうだったので「知能検査受けてみたいんですけど」と先生に言って、受けさせてもらいました。

当日のこと

もう1年以上前のことなのでよく覚えていませんが、当日のことを少し書きます。

当日は、昼夜逆転していたせいで結構眠かった気がします。また、とくに指示はされませんでしたが、素の状態を知りたかったので服薬なしで検査を受けました。

検査は個室で椅子に座って行いました。臨床心理士の方と過去の話などをした後に、検査に移りました。

2,3時間かかると言われましたが、短時間の休憩を含めて4時間かかりました。疲れる検査だと事前に聞いてはいましたが、思った以上に疲れる検査でした。

なぜ去年の結果を最近聞いたか

興味で受けたものの、とくに結果は知らされませんでした。

勝手に(ああ、なんかあまり知らせないほうが良いような結果が出たから言ってないんだろうなあ)と思って聞かずに、そのまま1年以上経ちました。

最近不登校 “IQ145”の生徒が選んだ居場所というNHKのニュース記事を見ました。それで知能検査のことを思い出し、将来に役立てるために聞くことにしました。

うにだよ「去年受けた知能検査の結果聞いてもいいですか?」

先生「あれ、言わなかったっけ」

うにだよ「聞いてないです」

先生「忘れてた、ごめんなさい」

 

れてただけかーい!

WAIS-IIIとは

WAIS-IIIとは「ウェクスラー成人知能検査の第3版」のことです。

試験の具体的内容については、この方のブログを読むとわかりやすいと思います。

WAIS-IIIでは7つの言語性検査と7つの動作性検査の、計14の検査を行います。

これらの結果から、言語性IQ動作性IQ、そして全検査IQの値が算出されます。さらに、4つの「群指数」も得られます。群指数には「言語理解」「知覚統合」「作動記憶」「処理速度」があります。

IQ・群指数・各下位検査の点数やばらつきによって、得意なことや苦手なことがわかるとされています。

発達障害者は能力(数値)のばらつきが大きく出るとされており、診断に利用されていますが、はっきりとした文献は見つけられませんでした。

なお、新版のWAIS-IV(アメリカ版は2008年に、日本版は2018年に出版)では言語性IQ、動作性IQという概念は削除されました。

結果

うにだよの結果です。

後述の臨床心理士の方の分析を読むと理解できると思いますが、IQが高いほど優れているとか、低いほど劣っているというものではありません。

 

IQ

言語性IQ:137
動作性IQ:116
全検査IQ:130

全検査IQは130でそれなりに高いと言えます。言語性IQは137、動作性IQは116で、差は21です。かなりの差があります。(ただし、先ほど書きましたが、新版では言語性・動作性という概念は削除されています)

余談

この検査の標準偏差には”15″が採用されています。テレビなどで「IQなんとかの天才!」と書かれるときには、数字を大きく見せるために標準偏差”24″が使われることが多いです。これを採用した場合、IQ148になります。

IQ148と書くととてもすごそうに見えます。しかし、どちらの表記を採用したとしても、全人類の中で偏差値70(およそ上位2%)という意味になります。つまり、公立小中学校の1,2クラスに1人レベルということです。そこまで珍しいわけではないですね。

ちなみに、高IQ団体のMENSA日本支部は、独自の入会試験(WAISの「行列」のような試験)に合格すれば入会できますが、「過去1年以内に受けたWAIS-IIIなどで全検査IQ130以上の結果を提出」することでも入会できます。(最近声優の小岩井ことりさんがMENSAに入会しましたね)

1年以上経っているので入会はできませんが、IQ130なのでギリギリ基準を満たしています。これからは「メンサ級の頭脳の持ち主!」を自称したいと思います。(うそです)

群指数と下位検査

言語理解:129(単語19・類似14・知識12)
作動記憶:121(算数16・数唱14・語音11)
(理解19)

知覚統合:110(完成8・積木13・行列14)
処理速度:116(符号14・記号12)
(配列13・組合4)

「言語理解」が最も高く、「作動記憶」(ワーキングメモリ)が次に高く、「知覚統合」がそれらに比べてかなり低いという結果になりました。

下位検査は、「単語」と「理解」が最高の19点ですが、「組合」が4点と非常に低いです。

符号補助問題

対再生 10-25%
自由再生 25%
視写 >50%

単純に記号を書き写すだけの課題は高かったようです。(臨床心理士の方が、10年以上仕事をやってきて、時間内に最後まで終わった人に初めて会ったと言っていました)

他の課題は低いです。

臨床心理士の方の分析

A4で3枚ほど、臨床心理士の方の分析がついていました。要約したものがこちらです。

群指数の解釈

「言語理解」は強い

検査時の教示も含め言語理解は良かったこと、言葉を厳選して的確な表現ができていたことなどから、全体的な「言語理解」は強いと考えられた。

これらのことから、「人と協力して何かをすることが苦手」「コミュニケーションをとることが苦手」と感じられるのは、知的能力の問題であったり、「言語理解」の悪さによるものではないことがわかる。

しかし、本人が「出来るだけ人とかかわりたくない」(そんなこといったっけ)と感じられるのは、対人緊張が強いことや、発語にかなりの時間がかかり、対人関係での時間的感覚、コミュニケーションのテンポの違いによることなどが影響していると推測される。

高い能力の「作動記憶」について

高い能力である「作動記憶」は頭に貯蔵するといった記憶に関することだけではなく、作業したり考えたりする際に必要な別の事柄を記憶し活用するといった能力のことでもあり、実行機能を支える重要な要素の一つである。

「符号」課題は「作動記憶」の能力の一部を反映するが、「符号」の補助問題である「対再生」および「自由再生」はどちらも累積%が25%未満と低い結果であった。

「対再生」は作業の遂行と同時に新しいことを学ぶ力であり、とくに記憶するように指示されていない状況下では、活動を通して自然に記憶することが難しいことを表している。

「知覚統合」の弱さ

個人差内では「知覚統合」の弱さが目立っており、これは特に「絵画完成」の評価点の低さによるものであり、時間制限を意識したとたん回答することができなくなっていた。時間を気にして、注意集中が途切れてしまったことが知的活動を妨げた可能性が考えられた。

また「組み合わせ」も極めて弱く、何になるかわかっているにもかかわらず、細部をつなぎ合わせて目標物を作り上げていくことができていなかった。

したがって、時間制限がある中で、目標に向け小ステップを計画し、それに従って行動していくことはとても苦手と考えられる。

長所(下位検査の評価点による分析)

「長い言語反応」「言語概念形成」「抽象的言語概念の操作」「言語的推理」「流動性能力」が強い

  • 語彙が豊富
  • 抽象的な概念の把握が良い
  • 具体例を挙げてわかりやすく説明することができる
  • 文脈や既知の知識などから、未知のことについての結論を導き出せる応用力がある

このように、言語的思考にとても長けているところが、本人の物事の理解を促している強みであるといえる。

しかし、考えを的確に、あるいは正しく伝えようとするためか、発語までじっくりと熟考することが多いため、コミュニケーションに時間がかかる。

言葉の意味や捉えようの違いから誤解を招くことはないだろうが、やりとりに時間がかかることで対人関係での疎通が悪く感じられ、行き違いが生じてしまう可能性は考えられる。

短所(下位検査の評価点による分析)

「有意味刺激の視知覚」「完全な有意味刺激の視知覚」が苦手

「組み合わせ」が4と非常に低く、「絵画完成」も8で苦手な課題であった。具体的に物が何かわかっているにもかかわらず、詳細な部分の違いを見つけること細かい部分から全体へとまとめ上げていくことができていなかった。

  • 日常生活においては、服装や髪型、普段と異なる雰囲気などの外見的な判断から人や物を区別することが苦手と推測される

「視覚的処理」「空間」「非言語的推理」「視覚的体制化」が苦手

有意味な視覚刺激の一部・断片を見ただけでは何になるのか全体的な結果の予測・推測が難しかったり、提示された展開図・見取り図が実際どの部分を表しているのか分からない、地図を読んだり描いたり書いたりするのが苦手など、視覚刺激間の空間的な位置関係の把握が難しい。

  • 空間的な位置関係の把握が難しい

「物の図面や立体を扱う今の学科(機械工学科)は向いていない、必修の製図が厳しい」と話されているように、学科での活動は最も苦手な能力を駆使しての活動となる。

したがって、言語的な説明や解説を詳細に加えるなどの工夫を経て、本人の理解を深めつつ卒業課題を進める必要がある。

そのためには時間的余裕を持った計画が必要であるが、知的レベルの高いところにあるものの、この視知覚的処理を伴う部分については特別支援的対応も必要である。

本人一人に任せると、「高校生まで、提出物などを結局出さないままでも何とかやってきてしまった」「最終的にまぁいいか」となると語られるように、上手く進められず、また段取りも上手く行かずして時間が過ぎてしまう可能性もある。

「組み立て」「試行錯誤的学習」が苦手

根気よく挑戦はしてみるものの、上手く行かずとも同じやり方を繰り返し、何度も同じ間違いをしてしまう。作業手順や段取りなど系統立てて課題に取り組むことが出来ずにいた。

総合

IQは130で知的水準は高い~特に高い範囲にあるといえるものの、下位検査間に大きな有意差が認められるため、能力のばらつきを抱えているといえる。

言語を介した理解が良いうえに応用力にも優れているので、マイペースさがあっても、周囲には「理解がよい」「わかっている」と感じられてしまう可能性がある。

知的理解はされていて、「わかった」という返答もされるかもしれないが、その割に行動や作業が伴わないことが多々あるだろう。

段取りや目標に向けて計画を立てるといったことが特に苦手であり、そういった活動については特別的支援にかかわる、言葉レベルに落としそれをフローチャートにするなど、かなり具体的で細やかなサポートが必要である。

個人的な分析

臨床心理士の方の分析と一致すること

  • 活動を通じて自然を記憶することが難しい
  • 時間制限があるなかで計画を立てることが特に苦手
  • 発語に時間がかかる
  • 人や物の区別が苦手(人の顔を覚えられない)
  • 空間的な位置関係の把握が難しい
  • 「わかった」と言ってるのに行動や作業が伴わない

これらはまさにうにだよという感じです。非常に社会に向いていなさそうな人間ですね。

発語に時間がかかるのは、ここ1年でそこそこマシになったと思います。

「作動記憶」(ワーキングメモリ)は低い

「作動記憶」、つまりワーキングメモリが高いとされていますが、実際はそうではないと思っています。

検査で高い数値が出たのは、おそらく「数を扱うのが得意」だからでしょう。

単純な暗算を行う「算数」が16点、数列を記憶する「数唱」が14点と高めの点数だったのに対し、数字とひらがなを記憶する「語音」は11点とあまり高い点数ではないことからもそう考えられます。

面倒になると何も考えずゴリ押しを始める

うにだよは結構じっくり物事を考えることが多いのですが、めんどくさくなると、何も考えずにゴリ押しし始めることがよくあります。「符号」の補助問題や「組合」の低さにこれが表れていると思います。

頭が固い

「組合」が低いのは、つまり思考の柔軟性に欠けているということでしょう。言語的な能力は高いので、理屈っぽくて、頭が固い人間といえます。

コミュニケーションを理屈で模倣している可能性

文脈や既知の知識などから、未知のことについての結論を導き出せる応用力がある」とのことです。

もしかすると、発達障害的な部分があるために本来はコミュニケーション能力などが弱いところを、文脈や過去の経験、知識から考えることで、ある程度補っているのかもしれません。

このタイプの人間は、高知能や女性の発達障害者に多いとされています。

まとめ

色々と納得できました。今後の人生を考えるのに役立てたいと思います。あと、必修の製図が辛かったのも正当化できてよかったです。

WAISはどんな人が受けても自己分析に役立つ検査だと思います。ただし、受けるのに数ヶ月待ちになる場合もあり、保険適用なしだと1万円以上かかります。なかなか受けるのは難しいかもしれません。(うにだよは1ヶ月待ちでした)

最後に、発達障害者は代わりに別の部分で高い能力を持っていると思われることが多いですが、そうではない人も大勢います。うにだよはたまたま高IQでしたが、これは覚えておいてくれると嬉しいです。

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とれたてのうにだよ