日本のゲームの英訳版や海外のゲームのセリフなどで英単語を覚えよう!という企画。
豆知識的なことも書いていきます。
第2回はUndertale。オープニングからチュートリアルまでです。和訳は公式日本語版を採用しています。
オープニング
Once Upon a Time(むかしむかし…)
オープニングのBGMのタイトルです。
おとぎ話で使われる『むかしむかし』という意味です。
ちなみに、日本語の『めでたしめでたし』に相当するのは“ever after“(その後ずっと)です。
あらすじ
Long ago, two races ruled over Earth: HUMANS and MONSTERS.
(むかしむかし ちきゅうには ニンゲン と モンスターという 2つのしゅぞくが いました。)
race【名】人種、種族
rule over【句動】治める、統治する、支配する
直訳すると、『ずっと昔、2つの種族が地球を治めていました。それは人間とモンスターです。』になりますね。
One day, war broke out between the two races.
(ところが あるとき 2つのしゅぞくの あいだに せんそうが おきました。)
After a long battle, the humans were victorious.
(そして ながい たたかいのすえ ニンゲンが しょうりしました。)
They sealed the monsters underground with a magic spell.
(ニンゲンは まほうのちからで モンスターたちを ちかに とじこめました。)
break out【句動】(急に・突然)起こる、 発生する
victorious【形】勝利を得た、勝った
seal【動】封印する、封をする
underground【名】地底、地下 【形】地底の、地下の
原語版も日本語版もほぼ同じ意味ですね。undergroundと似た言葉にsubterraneanがあります。形容詞で「地下の、地底の」という意味で、Undertaleでも何度か出てきます。
Many years later…
(それから さらにながい ときが ながれ………)
MT. EBOTT 201X
(イビト山 201X年)
Legends say that those who climb the mountain never return.
(それは 「のぼったものは にどと もどらない」といわれる でんせつの山でした。)
those who ~ ~する人々は
若干構文が複雑ですが、”Legends say that ~”で「伝説では~と言われている。」となり、that節でその伝説の内容を述べている形になっています。
that節は、”those who climb the mountain”が主語で、”never return”が動詞です。
まず主語の”those who climb the mountain”から説明します。
thoseに関係詞のwhoがついた“those who ~”は超頻出のフレーズで、「~する人々は」という意味です。ここでは”climb the mountain”なので、「その山に登った人」という意味になりますね。
動詞は”never return”=「決して戻ってこない」なので、that節は「その山に登った人は決して戻ってこない」という意味です。
ということで、「伝説では、その山に登った人は決して戻ってこないと言われている。」という意味になります。公式訳もだいたい同じ意味ですね。まとめると、下のような構造になっています。
ところで、英語版では山の名前はMT. EBOTT(エボット)ですが、日本語版ではイビト山になっています。
有名な話ですが、こういう和訳になったのには理由があります。
EBOTTを逆から読むとTTOBEになります。これはUndertaleの製作者のToby fox氏から取られています。同じように日本語版のイビトを逆から読むとトビイになります。だからこうなったんですね。
チュートリアル
FLOWEY(フラウィ)
Howdy! I’m FLOWEY. FLOWEY the FLOWER!
(ハロー! ボクはフラウィ。おはなのフラウィさ!)
Howdyは”How do you do”の省略で、アメリカの口語で「やあ!」とか「こんにちは!」という意味です。親しみやすい感じですね。
“名前 the 種族名”の形で「種族名の名前」なので、”FLOWEY the FLOWER”は「おはなのフラウィ」です。
See that heart? That is your SOUL, the very culmination of your being!
(そのハートはね キミのタマシイさ キミという そんざい そのもの といってもいい)
soul【名】魂
culmination【名】極地、集大成
veryは”まさに”という意味です。直訳だと「まさに、キミという存在が積み重なったもの」という感じでしょうか?
In this world, it’s kill or BE killed.
(このせかいでは ころすか ころされるかだ)
フラウィの座右の銘です。信じるかどうかはあなた次第です。
What a terrible creature, torturing such a poor, innocent youth…
(なさけないわね… つみもないこどもを いじめるなんて…)
terrible【形】ひどい、恐ろしい
torture【動】ひどく苦しめる、拷問する
innocent【形】無罪の、無邪気な
トリエル登場シーンです。
What a 形容詞で「なんて~だ!」という感嘆文ですね。直訳だと「こんなに気の毒で、罪もない子供を苦しめるとは、なんてひどい生き物かしら」という感じでしょう。
日本語版は「いじめる」ですが、原語版のほうは”torture”となっています。”torture”は「拷問する」や「ひどく苦しめる」という意味なので、だいぶニュアンスが違っていますね。
まとめ
今回はあらすじとチュートリアルだけで終わってしまいました。
気が向いたらまた書きます。