関数電卓は高いモデルほど機能や関数が多いです。「大は小を兼ねる」の考えで上位モデルを買う人も多いでしょう。
しかし、ほとんどの人は2000円前後の機種ですら、使わない機能のほうが多いです。
必要十分なモデルを買って、無駄な出費を抑えましょう。
関数電卓の選び方のポイントは5つ!
関数電卓は機能や関数がいろいろあって、どれを選べば良いのかわかりづらいです。
選び方には5つほどポイントがあります。
- 「プログラム機能」は不要
- 上位モデルの機能は、ほとんどいらない
- 「分数入力・表示」はあったほうが良い
- 「行列計算」を頻繁にするなら、あっても良い
- 言われたものを買うのが無難
「プログラム機能」は不要
プログラムを書いて計算できる関数電卓もあり、「プログラマブル関数電卓」などと呼ばれています。
この機能は通常不要です。高くなるのでやめておきましょう。
本当にいる人は、これが必要ということがわかるはずです。
上位モデルの機能は、ほとんどいらない
上位モデルはよくわからない機能がいろいろ増えています。
そういった機能はだいたい1度も使いません。無駄に高くなるだけです。
「分数入力・表示」はあったほうが良い
安い関数電卓は、分数入力や分数表示ができません。これはちょっと不便です。
理系の大学や仕事で使う人は、間違いなく分数機能はあったほうが良いです。
基本的な関数の値がわかれば良い程度の使い方なら、このような廉価モデルでも十分です。
「行列計算」を頻繁にするなら、あっても良い
行列の計算ができる関数電卓もあります。
ないモデルと比べてそれほど高くなるわけではないので、頻繁に使うならあっても良いです。
小数の桁数や記号が多いときに関数電卓で計算しようとすると、意味がわからなくなってくるので、結局1つずつ計算することも多いですが……。
言われたものを買うのが無難
例えば学科のオリエンテーションで「特定の機能が必要だから、この関数電卓が良いです」と言われた場合は、言われたものを買うのが無難です。
完全に指定されているなら、もちろんそれを買いましょう。
大学生協が高いものを買わせようとしてくることがありますが、これは気にしなくて良いです。
必要最低限の機能だけで良いなら「シャープ EL-501J-X」がおすすめ!
三角関数・逆三角関数・対数関数・指数関数の値がわかれば良いだけの人は、安価なこちらがおすすめです。
必要最低限で安価な「シャープ EL-501J-X」
分数入力:×
行列計算:×
本当に必要最低限の機能だけついたモデルです。その分安いです。
安くても基本的な関数は問題なく使えます。これだけで十分な人もいると思います。
日本語表示・高精細液晶で使いやすい!カシオ製おすすめ2選
カシオは2015年に「Classwiz」という関数電卓の新シリーズを3機種発売しました。このシリーズは、従来のモデルと比べて液晶の解像度が4倍になって見やすくなっています。
さらに、メニューや設定の表記が、分かりづらい英語の略記ではなく日本語で表示されるようになりました。英語の略語表示はかなりわかりづらかったので、非常に使いやすくなっていると思います。
ただ、カーボン風の模様のせいで文字が見づらいという声もあります。
とはいえそれを差し引いても、かなり良い製品であることは間違いありません。
基本モデルの「カシオ FX-JP500-N」
分数入力:○
行列計算:×
「Classwiz」の一番安いモデルです。普通はこれで十分です。
Amazonには、なぜかスティックのりが1本おまけでついているセットもあります。こちらのほうが安いこともあるので、チェックしておきましょう。
行列計算が必要なら上位モデル「カシオ FX-JP700-N」
分数入力:◯
行列計算:○(4行4列)
行列・ベクトル計算が必要な人はこちらのモデルにしましょう。4行4列までの四則演算や、行列式の算出などが行なえます。
他にも少し機能が増えていますが、まず不要です。総積計算(総和計算Σの掛け算版Π)は使えるかもしれません。
これもスティックのりがおまけに1本ついているセットがあります。価格をチェックしておきましょう。
公式カタログの機能紹介がわかりやすい
最上位モデルの「FX-JP900-N」(カシオ公式)(Amazon商品ページ)の機能は通常不要です。
カシオ公式のカタログの機能紹介がわかりやすいので、もし不安なら読んでみてください。
計算式中にK(キロ)やM(メガ)、m(ミリ)などが使える機能は、個人的にちょっと欲しいですが、そのために数千円出すのはないですね。
早打ち機能とカラバリが魅力!シャープ製おすすめ2選
カシオの「Classwiz」以外の関数電卓は、液晶が荒いのが欠点です。
しかし、値段や他の要素を考慮すると、シャープの関数電卓も悪くないです。
最初に紹介した廉価モデル以外のシャープの関数電卓には「早打ち機能」がついています。
これは「先に押したキーを離す前に、次のキーを押しても入力を受け付ける」機能です。
これがない関数電卓を使っていましたが、早く打とうとして入力を受け付けないことがよくありました。あるとかなりストレスが軽減されると思います。
基本モデルの「シャープ EL-509T」
分数入力:◯
行列計算:×
シャープ製関数電卓の基本モデルです。
カシオより分かりづらいですが、この機種は一応日本語表示です。(EL-509Mは日本語表示ではない)
カラーバリエーションが豊富なので、周りと違うものを使いたい人にもおすすめです。
行列計算つきの上位モデル「シャープ EL-520T」
分数入力:◯
行列計算:○(3行3列)
行列計算可能な上位モデルです。「カシオ FX-JP700-N」は4行4列ですが、これは3行3列までしか対応していません。
この機種も一応日本語表示です。(EL-520Mは日本語表示ではない)
まとめ
不要な機能のために高いものを買わないようにしましょう。
ちなみに、機械工学科卒のうにだよは、カシオのFX-915ESという関数電卓を使っていました。もう生産終了していますが、2000円くらいだったと思います。これで機能が足りずに困ったことはありません。
それと、筆箱は関数電卓が入るものにしておくと、使いたいときにすぐ取り出せますし、持ち忘れることもないので良いです。
うにだよが大学5年間ずっと使っていた、リヒトラブのペンケースがおすすめです。関数電卓がいい感じに収まるスペースがあります。