大学を1年留年しながらも在学中にTOEIC930点を獲得し、卒業後の現在は980点のうにだよのTOEIC攻略法です。
今回は英単語の正しい覚え方を解説します。TOEIC以外でも役立つ記事です。
英単語を書いて覚えている人も多いかもしれませんが、これはデメリットも多い覚え方です。楽に覚える方法を知りましょう。
書いて覚えるのが一番?
学校のテストでは、正しいスペリングで英単語を書くことが要求されたと思います。ですから、単語を書いて覚える人も多いと思います。
ですが、書いて覚えるのは非効率的です。
なぜなら
- 時間がかかる
- 手が疲れる
- 全ての単語を正しいスペリングで書く必要はない
からです。
正しいスペリング以前に、読めないと意味がない
書いて覚えるのは時間がかかりますが、覚えた単語を正しいスペリングで書ける割合は高くなるでしょう。
確かに英単語を正しいスペリングで書けるのは良いことです。しかしそれ以前に、英単語の意味を理解して、英文を読めなければ意味がありません。
例えば試験なら、問題文や本文を読めなければ解けないので、英単語を書く以前に読めなければなりません。
メールやSNSなどでコミュニケーションを取るにしても、相手が言っていることを理解できなければ、まともに答えることはできません。
ですから、英単語をできるだけ書けるようにするよりも、完璧に書けなくとも理解はできる単語を増やすほうが大事です。
そもそも書ける必要はあるか?
そもそも、センター試験やTOEICでは英単語を書く必要は全くありません。これらの試験が目的の人にとって、書いて覚える意味は全くありません。
ライティングを使う場合でも、全単語書けなくても良い
ライティングスキルが必要になる理由はいろいろあると思いますが、入試の英作文・ビジネスメールといった場面ごとに使う単語はある程度限定されています。
そういった単語だけは、ライティングの勉強で完璧に書けるようにすれば良いのです。
ビジネスメールのように辞書が使える場面なら、調べても良いでしょう。
他の方法でもスペリングは覚えられる
さらにいえば、別の方法で勉強しても、英単語のスペリングは覚えられるものです。
では、どうやって覚えるべきか?→単語帳を読むだけで良い
では、どうやって英単語を覚えると良いのでしょうか?
うにだよおすすめの方法は、単語帳を読むだけです。
もちろん、何も考えず漫然と読むのではなく、次のように行います。
- 英単語を見て頭の中で唱える
- 意味を見て頭の中で唱える
- 上を2,3回繰り返す
- 次の単語に進む
「tactic、戦術、tactic、戦術、backfire、裏目に出る、backfire、裏目に出る……」という感じです。
1冊や1章を1周単位として、1単語5~30秒程度ですばやく進めてとにかく繰り返します。1章なら30分、1冊でも1時間半あれば終わるでしょう。
最初の1周は1単語2,30秒くらいかけても良いですが、何周かして慣れてきたら10秒や5秒で進めるようにしてください。
大事なことは、繰り返しの単位を「1冊」や「1章」のように大きくすることです。
この方法の利点
繰り返し学習しやすい
まず、時間が掛からないので繰り返し学習しやすいことがあります。記憶の定着には反復学習が重要だと言われています。
どんなに時間をかけて丁寧にやっても、一度や二度やった程度では完璧に覚えることはできません。
それなら、時間をかけずにひたすら繰り返しやったほうが良いです。
時間をかけずに意味を理解できるようになる
英単語の意味を10秒や20秒考えないと意味を思い出せないようでは、文を読むのがとても遅くなってしまいます。
日頃の勉強からスピードを意識することで、文章中の単語の意味をすばやく理解することができるようになります。
進んでいる感じがする
進んでいる感じがするのも良い点です。「1ページ完璧にしてから進める」タイプだと、勉強が進んでいる感じがせず辛いです。
この方法なら、割とすぐに1周できるのでそんなことはありません。そして、周回数を進めるごとに覚えた単語が増えていくのがわかるので、達成感も得られます。
どこでもできる・中断再開しやすいので、ちょっとした空き時間に進められる
電車の中はもちろん、布団で横になりながらでもできます。(寝る場所で他のことをすると寝れなくなるらしいので、やめたほうが良いかもしれませんが)
そして、単語帳しか使わないので中断・再開しやすいです。やめるときは赤シートを挟んで、次はそこから始めれば良いだけです。
ですから、ちょっとした空き時間に進められます。通勤通学中や学校の休み時間の10分や20分を積み重ねるだけで、相当な数の単語を覚えられます。
いわゆる「スキマ時間」を有効活用して、他のことを勉強したり、遊んだりする時間を増やしましょう。
ある程度覚えてきたら、赤シートを使おう
ある程度その単語帳を覚えてきたと思ったら、意味を赤シートで隠して確認しながらやると良いです。
そして、意味を隠してもわかる単語が9割くらいになったら、わからない単語だけ書き出して勉強すると効率的です。
声に出しながらやっても良い
声を出せる環境なら、声を出して読み上げながらやっても良いかもしれません。進みは遅くなるでしょうが、声に出しながらやると記憶しやすいという話をどこかで聞きました。
うにだよは声を出さずにやっても覚えられましたが、声に出したほうが覚えやすい!という人はそうしても良いです。
簡単な単語を固めてから、より難しい単語を覚えよう
より簡単な単語帳に載っている単語のほうが出現頻度は高いです。難しい本に手を出す前に、完璧でなくても良いので簡単な本をしっかり覚えましょう。
とくに中学レベル・高校基礎レベルの英単語は、どんな目的で英語を学習する人でも、必ず先に覚えましょう。
TOEIC対策本やセンター・二次試験対策の本を覚えても、このレベルができていないと試験は解けません。
もちろん、日常生活やビジネスメールのようなコミュニケーション英語でも頻出です。
うにだよは高3のとき、学校指定の4500語レベルの英単語帳を小テストのために勉強する同級生を傍目に、より簡単なシステム英単語ベーシックだけやっていました。
もちろん小テストの成績は悪かったですが、英語力や模試の成績は同級生よりも圧倒的に上でした。
やめたほうが良いこと
最後に、英単語を覚えるときにやめたほうが良いことを書いていきます。
書いて覚える
最初に書きましたが、時間がかかるのでやめましょう。時間は有限です。
完璧にしようとする
完璧にしようとすると時間がかかります。1個や2個の単語のために時間を使いすぎないでください。
1個覚えられなかったら、別の1個を覚えれば良いのです。
(例外あり)知らない単語が出たら、その都度メモして覚える
「やめたほうが良い」リストに入れていますが、これは結構良い覚え方です。うにだよもやっています。知らない単語は覚えれば覚えるだけ力になります。
しかし、学習初期の段階でこれをやるのはかなり非効率的です。分からない単語が多いと、それだけメモして調べる手間も大きくなるからです。
そんなことをするなら、はじめからそのレベルの単語帳をやったほうが良いでしょう。
また、ほとんどの単語帳は出現頻度が高いものから覚えられるようにできています。しかし、この方法では出現頻度の低い単語を先に覚えようとしてしまうかもしれません。
これをやるのは、自分の目標レベルの単語帳を終えてからです。受験ならセンターレベルや自分の志望校レベルの本、TOEICなら金のフレーズを終わらせたくらいでしょう。
まとめ
方法をおさらいすると
- 英単語を見て頭の中で唱える
- 意味を見て頭の中で唱える
- 上を2,3回繰り返す
- 次の単語に進む
これで1章や1冊終えたらまた最初からやる、という方法です。
そこそこ覚えてきたと思ったら赤シートで意味を隠しながらやりましょう。9割くらい覚えたら、わからない単語だけ書き出すと効率的です。
人によって覚えやすい方法は違うかもしれませんが、この方法は楽で時間がかかりません。ぜひ試してみてください。
おまけ
Test your vocabという、語彙数の推定ができるサイトがあります。
この記事の勉強法で単語を覚えたうにだよの結果は12400語でした。TOEICで知らない単語が出て困ることはありませんし、英語のサイトもかなり自由に読めます。
しかし、ネイティブの大人の語彙数は20000~35000語らしいので、まだまだ知らない単語はいっぱいあります。
さて、TOEIC○○点に必要な語彙数はいくつだとか言われることがありますが、これはあまりあてにならないです。
なぜなら、TOEICに出てくる単語は偏っているからです。出やすい単語もあれば、ほぼ出ないような単語もあります。
金のフレーズなどでTOEICに特化した勉強をすれば、5000語や6000語でも高得点を取れると思います。
よく勘違いされがちですが、TOEICに出る単語は偏っているから覚えても役に立たない、ということはありません。
TOEIC頻出の英単語は日常英語でもよく見かける基本的なものばかりです。絶対に役に立ちます。