『金のフレーズ』レビュー!超定番のTOEIC英単語帳はどう使うべき?

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大学を留年しながらも、在学中にTOEIC930点を取得したうにだよのTOEIC本レビューです。

今回は超定番のTOEIC単語帳『金のフレーズ』のレビューです。

TOEIC当日に、電車や試験会場近くのカフェで読んでいる人をよく見かけますね。

この金フレは、掲載されている全ての単語が本番でよく出る、素晴らしい英単語帳です。うにだよは金フレをやりこんだおかげで、TOEICの単語がわからず困ることがなくなりました。

そんな鉄板の英単語帳のレビューに加えて、使い方も解説していきます。

『金のフレーズ』とその姉妹本の『銀のフレーズ』『金のセンテンス』の、どれをどんな人が使うべきかも、比較して書いています。

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金フレの内容、良い点・悪い点は?

著者:TEX加藤
おすすめ度:★★★★★
目標スコア:730点~

TOEIC講師で990点満点を数十回取得しているTEX加藤氏が、分析を重ねて作ったTOEIC特化の単語帳です。

それだけあって、全ての単語が本当によく出ます。

1000の見出し語が収録されていて、そのうち400語が600点レベル、300語が730点レベル、200語が860点レベル、100語が990点レベルとされています。

そして『金のフレーズ』の名の通り、すべての見出し語が7語以内のフレーズでまとめられています。

さらに、サプリメント(付録)として

  • パート1重要語100
  • 部署・職業名
  • 前置詞・接続詞・接続副詞
  • 多義語

も掲載されています。これらもTOEICに出るものばかりで、とても役に立ちます。

良いところ

本当にすべての単語がよく出ることに尽きます。

覚えて無駄な単語は1つもありません。

悪いところ

とくに悪いところはありません。

強いて言うなら「TOEICで求められる単語の柔軟な応用力を養うため」に、左ページに日本語、右ページに英語という変わった形式になっています。

つまり、英単語を見て日本語を答えるのではなく、日本語を見て英単語を答える問題形式になっています。

この形式が苦手な人もいますが、はじめは赤シートで隠さずに普通の単語帳と同じように使えば大丈夫です。

「日→英」方式が苦手という理由で金フレを使わないのは本当にもったいないです。

『金のフレーズ』『銀のフレーズ』『金のセンテンス』のどれが良い?

『金のフレーズ』には2冊の姉妹本が存在します。

どれを買えば良いのでしょうか?

うにだよの考えは

  • 「目標が600点くらいの人」「単語力に自信がなく、金と銀で迷っている人」銀のフレーズ
  • 「金フレの復習をしたい人」「既に英語力がそこそこあって、文で覚えたい人」→金のセンテンス
  • 「それ以外の人」金のフレーズ

です。

『金のセンテンス』は中級者~上級者向け

文で覚える『金のセンテンス』は、金フレとほぼ同じ単語で構成されています。

この本はとても良い本なのですが、はじめに使う単語帳としてはおすすめできません。

なぜなら

  • レベル分けがされていないので、1冊丸ごとやるのが前提となっている
  • そこそこ複雑な文もあり、初心者には難しい

からです。

金フレや銀フレはレベルごとに学習することができますが、金のセンテンスはそれができません。金フレの語があまりわからない状態でやるとかなり辛いですし、効率も良くないです。

そこそこ英語力のある人「文で覚えたい」「復習に使う」「リスニングの対策に使う」場合にはおすすめです。

迷ったら『銀フレ』にしておこう

そして、『金のフレーズ』『銀のフレーズ』のどちらを買うべきか迷っている方もいると思います。

  • TOEIC600点が目標の人
  • 単語力に自信がなく、どちらを買うか迷っている人

は、銀フレを買うことをおすすめします。

まず、600点を取るだけなら、金フレ後半の難しい単語を覚える必要はありません。

そして、金フレと銀フレはおよそ550語が重複しています。フレーズは違うものになっていますが、金フレ前半の単語は銀フレにも載っているのです。

ですので、金フレを買って前半だけやるよりは、銀フレを買って簡単な単語も確認したほうが良いです。

そして、迷う人も銀フレを買いましょう。高い本ではないので、銀フレが簡単すぎたと思ったら金フレも買えば良いのです。

英語は簡単な単語のほうがより高頻度で使われます。背伸びせずに基礎から固めていったほうが効率良くスコアアップできます。

金フレの使い方!反復が大事!

TOEIC英単語の正しい覚え方!書いて覚えてはいけない!
TOEIC980点のうにだよによる、正しい英単語の覚え方の解説です。単語の暗記は全ての基礎ですから、ずっと続ける必要があります。単語を書いて覚えるのは大変です。できるだけ楽な方法を知っておきましょう。TOEICだけでなく、受験・テスト対策にもおすすめの記事です。

英単語の暗記はとにかく反復が大事です。丁寧にやっても、1度や2度勉強しただけでは覚えられません。

1つの章を1周の単位として、1単語5~30秒くらいでサクサク進めるのがおすすめです。

金フレは左ページに日本語、右ページに単語の少し変わった配置ですが、はじめは赤シートで隠さずに読めば、普通の英単語帳と同じように使えます。

章ごとに勉強しよう

先ほど銀フレのところで書きましたが、英語は簡単な単語ほど高頻度で出てきます。ですので、難しい単語を覚える前に、簡単な単語を固めたほうが効率が良いです。

素晴らしいことに、金フレは目標スコアごとに章が分けられています。前の章の単語をだいたい覚えてから次の章に進んでください。

完璧に覚えるのは時間がかかって大変なので、95%くらい覚えたら次に進んでOKです。覚えられないものはノートに書き出して、金フレとは別に勉強すると良いです。

サプリメントは気が向いたら読むくらいで良い

サプリメントも役に立ちますが、気が向いたときに読む程度で構いません。

見出し語を優先的に覚えましょう。

730点が目標の人

730点が目標の人は、600点レベル400語を、わからない単語が10個か20個くらいになるまで覚えましょう。

はじめは1単語に30秒くらい必要でしょうから、400語1周を3時間が目安です。途中で中断して少しずつやっても構いません。

1周終わったら、またはじめに戻りましょう。2周目以降は1周目よりも時間がかからないはずです。速度を上げてとにかく反復学習しましょう。

1単語10秒でやれば1時間で終わります。1時間で終われば、1日か2日で1周できるでしょう。

600点レベルをだいたい覚えたら、730点レベル300語も同じようにして勉強してください。

英単語はしばらくやらないと忘れていくものなので、たまに600点レベルの復習もしましょう。

ほとんど覚えた章ですから、1単語5秒で十分です。つまり、復習は30分で終わります。

600点・730点レベルの計700語を覚えれば、730点を取るための単語力は十分です。たまに復習して、記憶に定着させていきましょう。

860点・990点レベルの単語は余裕があればやっても良いですが、730点が最終目標ならば、別の勉強に時間を割いたほうが良いと思います。

860点以上が目標

860点以上が目標の人もやることは変わりません。

600点レベル、730点レベルをだいたい覚えたら、860点レベルも覚えてください。990点レベルも100語しかないので、一緒に覚えてしまいましょう。

金フレをすべて覚えれば、TOEICの単語で困ることはかなり少なくなります。がんばりましょう。

ここまで来れた人には、『金のセンテンス』もおすすめ

『金のセンテンス』レビュー!金フレの復習や音声で覚えたい人におすすめ!
TOEIC980点のうにだよによる『金のセンテンス』レビューです。金フレとの違いや、おすすめの使い方も解説しています。音声を無料でダウンロードできるので、聴いて覚えたい人にもおすすめできる単語帳です。

金フレ1冊をそこそこ覚えられた人には、『金のセンテンス』もおすすめです。別の本で勉強すれば、飽きずに続けられます。とくに、文や音声で覚えたいという人は買って損しません。

先ほど初心者には難しいと書きましたが、ここまで来れた人なら大丈夫です。

『金のセンテンス』には金フレとだいたい同じ単語が収録されていますが、サプリメントの単語が見出し語として文にまとめられていたり、金フレには載っていない単語もあります。

無料の音声を聴けばリスニング対策にもなるので、一石二鳥です。

まとめ

『金フレ』はすべての単語が本当によく出る、最強のTOEIC単語帳です。高得点を狙う人全員におすすめできます。

600点が目標の人や、単語力に自信のない人は『銀フレ』にしましょう。基礎を固めるのは大事なことです。

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